【基本のなみ縫い】
和裁の基本は「なみ縫い」にあります。
①針の持ち方
②手の動かし方
③左手の位置
以上に気を付けて、練習してみましょう。
【準備】
①縫うところに線を書きます。
練習用の布を「運針布(うんしんふ)」と言います。
運針布にシャープペンなどで線を書きます。
着物を縫うときは、消えるチャコなど、跡が残らない物をお勧めします。
②指ぬきの付ける位置を確認します。
利き手の中指、写真の位置に付けます。
③針の持ち方を確認します。
1.針の頭が、中指の写真のあたりに当たるようにします。
2.針先を、親指と人差し指ではさみます。
無理のない程度に、写真のような形を作ってみてください。
【運針方法】
①まず2,3針、写真のように針を通します。
通ったら、運針の持ち方をします。
②指の動かし方
1.親指で針が進む方向へ、方向付けをしてあげます。
2.指ぬきが付いている中指で、針を押します。
☞こちらの写真の場合は、
1.人差し指で針先がこちら側へ向くように、方向付けをします。
2.中指で、針を押します。
③左手の位置
左手の親指が、今から縫っていく線の先にあることがポイントです。
右手と左手を、どのくらい離すかは、縫いやすい距離で大丈夫です。
④ある程度縫えたら、写真のように針を抜きます。
抜いたら、糸しごきをします。
⑤途中から縫うときも、はじめは2、3針、針を通してから、縫います。
⑥かけ針は、写真の矢印の先にかけます。
かけ針と左手で布を張って、待ち針を打つ時などに使います。
⑦針目の目安は、1寸に10目程度です。
はじめは針目よりも、まっすぐ縫うことが大切です。
運針布の表側と裏側で、針目が大小目にならないように気をつけます。